
訪問を通じて学んだこと
① 規模に頼らない、独自のアイデンティティで生き残る
大手企業とは異なる規模の中で、アイ・ペアーズがいかに音楽業界で存在感を発揮しているかを学びました。同社は音楽制作だけでなく3DCGなどの映像事業にも積極的に取り組むことで、他社にはない独自のポジションを確立しています。音楽と映像、それぞれの専業企業には細分化した領域では及ばなくても、「両方できる会社」としてクライアントのニーズを幅広く取り込む戦略は、業界で生き残るための確かな術だと感じました。
② 幅広い経験が、予想外の場所で力になる
社員の多くが音楽の専門学校や大学を卒業した方々でありながら、現在は映像技術も求められる業務に携わっています。入社後に映像を改めて学ぶ苦労があったというお話は、将来どの分野に就職したとしても、学生時代に多様な経験を積んでおくことの大切さを改めて教えてくれました。社会に出た後も学び続ける姿勢と、在学中の柔軟な経験の蓄積が、キャリアの幅を広げる基盤になると実感しています。
③ 会社の「規模」より「中身」を見る目を養う
訪問前、生徒は「大手企業への憧れがあった」と率直に述べていました。しかし実際に訪問してみると、事業内容の充実度と現場の熱量に驚いたといいます。会社の価値は規模だけでは測れない——就職先を選ぶうえで欠かせない視点を、この訪問から得ることができました。
事前調査と実際の違い
訪問前の調査では「アーティストを通じて楽曲を世に送り出す会社」というイメージを持っていました。しかし実際には、CMのキャッチコピーに寄り添う音楽制作や、YouTubeの「歌ってみた」動画の編曲など、一般消費者の身近なところで活躍していることがわかりました。音楽が私たちの日常にどのように溶け込んでいるかを、改めて気づかせてくれる発見でした。
企業の強みと課題
- 強み:音楽・映像の両制作を自社内でワンストップで対応できる体制。業界の慣習である「音楽は音楽業者、映像は映像業者」という分業を超え、クライアントの多様なニーズに応える。
- 強み:細分化された専業領域ではなく「総合力」で差別化を図り、幅広い案件を獲得できるビジネスモデル。
- 課題:大規模なスタジオを自社で保有していないため、大型収録の際は外部スタジオに高額な費用が発生し、利益を圧迫する面がある。
まとめ
今回の企業訪問は、音楽業界の現場を肌で感じるとともに、社会の仕組みや「働く」ことの意味を深く考えるきっかけとなりました。社員の皆さんが互いに支え合いながら日々の業務に向き合う姿から、感謝の気持ちを忘れないことの大切さを学んだ生徒も多くいます。
今後は、大学進学に関連する行事だけでなく、社会・業界・さまざまな職種への関心を広げ、自ら積極的に見聞を深めようという意欲につながりました。快く受け入れてくださったアイ・ペアーズの皆さまに、心より御礼申し上げます。
生徒の声
最初は大手ではない会社だと知って少し不安でしたが、実際に訪問してみると事業内容の充実度に驚きました。会社の規模でその価値を判断してはいけないと強く感じましたし、今のうちから音楽以外のことも幅広く経験しておこうと思いました。普段の学校生活でも、当たり前のことに感謝する気持ちを忘れずにいたいです。





